こどもの不得意、苦手なものへの対応について(ストレスへの対応を筋肉として考える)
勉強、スポーツ、人間関係…不得意、苦手にどう対処していくか?
こんにちは!前回は得意な事を見つけたり、伸ばしたりするにはどうすれば良いか?という類の事を書きました。ので、今回はこどもの「不得意、苦手」にどう対処していくか?というのをテーマに書いて行きたいと思います。
それは、
- 勉強や
- スポーツかもしれませんし
- 人見知りのようなコミュニケーションに関することかもしれません。
こどもでも大人でも、だれしも苦手なものの1つや2つはあるものです。なので、ちょっとくらい苦手でも、生活に支障ないならそのままで・・・。と言ってしまうと元も子もないですし、子供の頃の勉強や努力は大人になって役立つ(はず)の事が多いので、苦手なまま放置するのも良くない!と考えるのが親心ですよね。
「苦手」対策は「立ち向かわない」
では、苦手なものにどのように立ち向かって行けば良いのでしょうか?
立ち向かう!という表現は、目標や気持ちをしっかりと持てる場合、少しくらいのストレスがバネになる場合にのみ考えうる方法です。そう簡単に立ち向かえないから、苦手なままなのであって。。。
さて、どうしたものでしょうか。
苦手というのは、上手くできない「ストレス」を感じる事に他なりません。この、ストレスに対するチカラを少しずつ向上させて行くと、次第にストレスを感じなく(軽く感じるように)なります。
耐ストレスは筋肉と同じ。少しずつ鍛えよう
って事です。これはある意味「筋肉」と同じと考えられます。筋肉(筋力)も、いきなり重いものはもてませんが、日々トレーニングを重ねて行くと次第に強く、大きくなっていき、だんだんと強化されていきます。ココロのチカラもこれと同じように考えるべきなのです。いきなり強いストレスでは心が怪我をしてしまいます。なので、すこしずつ優しく時間をかけて、が基本になります。
筋力の場合は、体格の変化や結果が目に見えて解りやすいのですが、ココロの強さの場合はなかなか評価が難しいのが難点です。ですが、考え方は筋肉と同じ。という事を忘れないでください。
苦手なものを克服しようとした時、ちょっと頑張っただけでは対応できなかった場合などは、「根性が足りない!」と思うのではなく、「心の筋力がまだそれに達していない」と考え、もっとストレスを減らしたココロのトレーニングを重ねて行くべきなのです。
実例「宿題をしない」場合
もちろん、宿題を親がやるのは良くないですが、まったくやらないのも問題です。できれば自主的に取り組んで欲しいものですが、「苦手」なのであれば対応を考えないといけません。
とは言っても、宿題の量を決めるのは先生ですし、ここは親がちょっと「お手伝いをする」というストレス軽減策を実施してみてはいかがでしょうか?全部ではなく、ストレスを感じさせない程度に自分でやらせて、厳しくなって来たならお手伝いを。という感じでストレスの程度を調整する。という事です。
過度な負荷(ストレス)を与え続けられても、心の筋力は強化されません。逆にストレスがなさすぎでは、メンタルの弱いまま強くなるチャンスがないまま、成長してしまいます。ポイントは、「適度」なストレスです。筋力の場合は誰しも当たり前のように理解している「適度」ですが、コト心の話になると「根性」とか「気合」とかが顔を出しその「程度、適度さ」を軽視しすぎるように見受けられます。
ストレスは少しずつ与えよう
なので、苦手のまま置いておけない事に関しては、心を鍛える必要があると思いますので「本当に少しずつ、ゆっくりと適度なストレス」を与えつつ、様子を見ながら負荷を増して行く。という取り組み方をお勧めします。弱すぎると心の筋力も減って行きますし、強すぎると壊れてしまうかもしれません。ちょうど中間くらいの場合には「現状維持」となるでしょう。ですので、ちょうど中間よりちょっと強い程度の負荷。という頃合をぜひ、見定めて上手に対応してくださいね。
とは言うものの、
- 嫌いな食べ物の1つや2つ
- 苦手なスポーツ
- 勉強もジャンルによっては面白くない。
という程度の「苦手」は誰にでもありますし、大人になってもそんなに困る事もないと思いますので、個人的にはなんでもかんでも克服していく必要性も低いと思っています。
まとめ
- 心も筋肉。少しずつしか鍛えられない。
- トレーニングのし過ぎは怪我の元。これは心も身体も同じ。
- その不得意、苦手なものを克服したらどんな良い事があるのか再確認。
という感じです。やはり、時間は限られているので苦手なものへの対応はそこそこにしておいて、好き、得意な事をどんどん伸ばして「自信」をつけさせるのが効果的かと思いますので、ぜひ、メインは「得意を伸ばす!」の方向で!
では。