子供の不得意、苦手なものへの対応について その2
お子さんの苦手意識、できれば減らしてあげたいですよね。前回の「子供の不得意、苦手なものへの対応について」は、その対応策として、少しずつ「ストレス耐性」を付けていきましょう。心を鍛えるのもカラダと同じように、ゆっくりと、少しずつですよー。というお話をしました。
さて、今回は子供の不得意、苦手なものへの対応についてその2として、苦手、不得手への対応を考えてみたいと思います。
親としては、何度間違えても構わないから、どんどんチャレンジして欲しい!と思っているのに、子供は苦手意識が強いものから遠ざかる「逃げる」傾向が強いように見受けられます。なぜでしょう?
様々な理由が考えられますが、ひとつは「承認欲求」の大きさ、強さが影響していると考えられます。これは、親御さんや他人からだけではなく、自己承認という自分で自分を認める事も含まれます。
人はだれしも、上手にやりたい、失敗したくない、嫌な思いをしたくない。と考えるように出来ているので当たり前なのですが、子供はそれがより強い傾向にある。という事です。
なので、勉強ひとつとっても、
得意な問題はどんどん挑戦して行くのに対し、苦手意識のある問題はなるべく避けよう、自分から取り組まないようにしよう。という感情が出てくるものある意味当たり前なのです。
では、その「苦手意識」をどのように克服して行くか?
- ひとつは、時間が経てばなんとかなる!という開き直りの姿勢です。なんの解決にもなっていないようですが、小さいお子様の子育てにおいての苦手意識は、お子様の成長と共にできる事の範囲が格段に広がって行き、いつの間にやら簡単に対応できるようになる事もしばしばです。大人とは物事の吸収力が格段に違いますし、カラダの成長も伴い脳ももちろん成長して行きますので、「他の子ができる事がなんで!」と焦って、苦手なものを克服させようと追い詰めて「ストレス」を与えてしまうより、「時間が経てば自然にできるようになる。」という余裕を、親御さんが持ちつつ接した方が良い結果につながる可能性が高いはずです。
- もうひとつは、成功体験の積み重ねです。苦手意識が「失敗して、評価が下がるのを恐れる(自分から、親からの)心からきているのであれば、思いっきりハードルを下げて同系統の課題に挑戦し、クリアしていく事からスタートしてみてはいかがでしょうか?こんなの簡単すぎる!と、思うレベルで良いのです。当たり前のようにクリアして、それを評価する。小さい子ならご褒美シールを貼るとか。成長に合わせて評価への褒美の内容は変化させるにしろ、クリア→評価を繰り返し、小さな成功体験を繰り返して行くのです。出来て当然の課題をクリアして評価されても嬉しくなさそうですが、意外な事に、それでも脳内ではドーパミンが分泌されて、少し気持ちよくなってしまうのです。以前にも詳しく書いていますが、ドーパミンが分泌される「作業」は自然と取り組みたくなってしまうのです。
重要な2点を書きました。お子様の苦手をなんとかしてあげたい!と考えている親御さんには、ぜひ参考にして頂きたい内容です。人は大人も子供も「ストレス」を与えるより「快感」を与える方が、物事に取り組みやすくなります。この基本を上手に応用していけば、お子様の苦手意識、少しは減らしてあげられそうですよね。
ただ、ピーマンが嫌い!など物理的な「苦手」に関してはまた別の問題になりますし、そういう類の苦手、嫌いに対する有効な対応はまた別の機会に考えましょう。
余談になりますが、お子様に成功体験を思い出させるのも忘れないでください。小さい頃に苦手だったものが、成長につれて簡単にできるようになった経験を、改めて話ししてあげる。失敗ばかりだったものが出来るようになった事を客観的事実として、話してあげる事は、子供が自分自身で自分の成長を改めて感じられる良い機会だと思います。
ぜひ、「小さい時は…。」「でも今は…。」のように、どんどん成功を重ねて成長している事を実感させてあげてくださいね。
では、また!
こどもの将来「どんな大人になって欲しいのか?」親の視点で考えてみます。
貴方はこどもにどうなって欲しいですか?
こんにちは!子育て真っ只中の親としては我が子に「こういう大人になってほしい!」または「なって欲しくない!」という理想像が何かしらあるかと思います。
- 良い学校を出て良い会社に入る事かもしれません。
- 人に優しくできる事かもしれません。
- 何事にも挑戦できる強さや
- 学校の勉強だけではない「賢さ」かもしれません。
- 自分で自分の道を切り開いていくたくましさ かも。
もちろん、健康であってくれれば、笑顔でいてくれれば多くは望まない。という考え方の親御さんもいらっしゃる事でしょう。それぞれ思いはいろいろあるかと。
さて、ひとつ質問です。
もちろん、3歳くらいまでは親御さん主導でしかどうにもできないと思いますが、いわゆる「物心つく」頃の年齢になってきて、言い訳などもそれなりに筋が通って来たりする程度の成長を見せてきたあたりなら、将来の理想像の共有はある程度可能かと思います。
以前にも書きましたが、子供自身のなりたい将来像(正義のヒーローとか、ウルトラマンとか)もあり、それはそれで認めたうえで、親としてはどう考えているのか?を、お子さんが解るレベルまで落として話をする。という事です。
押し付けではなく「共有」
勘違いして欲しくないのですが、
基本は以前のブログどおり「正義のヒーローになりたいなら、強くなりたいなら、ご飯はしっかり食べよう!お友達には優しくしよう!」という、あくまで子供自身の「目標」を応援する係です。その上で、親としての思いを「共有」して、知ってもらう。
一般的に、子供というのは「承認欲求」が強い生き物で「見てみてー!」と、些細な事でも伝えてくる存在ですから、親の期待を知ると暗にでも「それに応えたい!」「認めてもらいたい」と心の奥では思うものです。
社会に出れば誰でも知っている事ですが、他人の要求を満たせば「利益」が得られます。
- 就職でも
- 商売でも
- 良い人間関係でも。
自分の欲求だけを通し続けて生きて行くのは現代社会ではなかなか難しいという実情。
子供も利益を意識している
子供も、
の2点はとても重要である事に違いありません。
強制や期待を押し付けるのではなく、知ってもらって自主的な行動を促す。単発なもの、繰り返すもの、いろいろあると思いますが、親子関係は継続して行くものですから、子供の成長や時代の変化によって「目標」もいろいろ変化して当然です。
もちろん、
- 変化しない目標
- 人格的な部分
- 健康
- 笑顔など
の根本的なところが根底にあるのは大前提です。それを達成するための中目標として「勉強や就職など」がある。というのを忘れないようにしましょう。
こんな時代だからこそ
本当に変化のスピードがめまぐるしい程に早い時代です。10年前には重宝されていた技術が今では使い物にならなかったり、10年間には存在していなかった会社が世界のTOP10企業に入って来たり、逆もまたしかりで…。
私が子供の頃は「そろばん」が結構流行ってて多くの生徒がいました。(今もあるようですが)もちろん指先は多少器用になりますし、暗算は少し速い程度にはできますが、電卓、表計算ソフト、AIの時代になった現代において、実務においてそろばんで「計算」する人はほぼ皆無です。(私が子供の頃でも電卓はありましたが)
まとめ
ですので、親として、子供にいろいろな事を身につけさせたい気持ちはたくさんあるでしょうが、人としての根本的な普遍な部分意外の、いわゆる「スキル」的なところの目標は、状況に合わせて変化させて行くべきものなので、あまり気負いせず、気楽にいきましょう!という感じです。
iPhoneの初代が発売されたのが2007年です。つまり、それ以前は「アプリ」という考え方、それを制作する企業はなかった訳です。たった10年やそこらで、スマートフォン、およびアプリは現代生活において不可欠と言える程の存在になりました。それくらい変化のスピードが激しい「現代」です。
という事で、目標設定は柔軟に変化させて行った方が良いですよ。というお話でした。
では、また!
こどもの不得意、苦手なものへの対応について(ストレスへの対応を筋肉として考える)
勉強、スポーツ、人間関係…不得意、苦手にどう対処していくか?
こんにちは!前回は得意な事を見つけたり、伸ばしたりするにはどうすれば良いか?という類の事を書きました。ので、今回はこどもの「不得意、苦手」にどう対処していくか?というのをテーマに書いて行きたいと思います。
それは、
- 勉強や
- スポーツかもしれませんし
- 人見知りのようなコミュニケーションに関することかもしれません。
こどもでも大人でも、だれしも苦手なものの1つや2つはあるものです。なので、ちょっとくらい苦手でも、生活に支障ないならそのままで・・・。と言ってしまうと元も子もないですし、子供の頃の勉強や努力は大人になって役立つ(はず)の事が多いので、苦手なまま放置するのも良くない!と考えるのが親心ですよね。
「苦手」対策は「立ち向かわない」
では、苦手なものにどのように立ち向かって行けば良いのでしょうか?
立ち向かう!という表現は、目標や気持ちをしっかりと持てる場合、少しくらいのストレスがバネになる場合にのみ考えうる方法です。そう簡単に立ち向かえないから、苦手なままなのであって。。。
さて、どうしたものでしょうか。
苦手というのは、上手くできない「ストレス」を感じる事に他なりません。この、ストレスに対するチカラを少しずつ向上させて行くと、次第にストレスを感じなく(軽く感じるように)なります。
耐ストレスは筋肉と同じ。少しずつ鍛えよう
って事です。これはある意味「筋肉」と同じと考えられます。筋肉(筋力)も、いきなり重いものはもてませんが、日々トレーニングを重ねて行くと次第に強く、大きくなっていき、だんだんと強化されていきます。ココロのチカラもこれと同じように考えるべきなのです。いきなり強いストレスでは心が怪我をしてしまいます。なので、すこしずつ優しく時間をかけて、が基本になります。
筋力の場合は、体格の変化や結果が目に見えて解りやすいのですが、ココロの強さの場合はなかなか評価が難しいのが難点です。ですが、考え方は筋肉と同じ。という事を忘れないでください。
苦手なものを克服しようとした時、ちょっと頑張っただけでは対応できなかった場合などは、「根性が足りない!」と思うのではなく、「心の筋力がまだそれに達していない」と考え、もっとストレスを減らしたココロのトレーニングを重ねて行くべきなのです。
実例「宿題をしない」場合
もちろん、宿題を親がやるのは良くないですが、まったくやらないのも問題です。できれば自主的に取り組んで欲しいものですが、「苦手」なのであれば対応を考えないといけません。
とは言っても、宿題の量を決めるのは先生ですし、ここは親がちょっと「お手伝いをする」というストレス軽減策を実施してみてはいかがでしょうか?全部ではなく、ストレスを感じさせない程度に自分でやらせて、厳しくなって来たならお手伝いを。という感じでストレスの程度を調整する。という事です。
過度な負荷(ストレス)を与え続けられても、心の筋力は強化されません。逆にストレスがなさすぎでは、メンタルの弱いまま強くなるチャンスがないまま、成長してしまいます。ポイントは、「適度」なストレスです。筋力の場合は誰しも当たり前のように理解している「適度」ですが、コト心の話になると「根性」とか「気合」とかが顔を出しその「程度、適度さ」を軽視しすぎるように見受けられます。
ストレスは少しずつ与えよう
なので、苦手のまま置いておけない事に関しては、心を鍛える必要があると思いますので「本当に少しずつ、ゆっくりと適度なストレス」を与えつつ、様子を見ながら負荷を増して行く。という取り組み方をお勧めします。弱すぎると心の筋力も減って行きますし、強すぎると壊れてしまうかもしれません。ちょうど中間くらいの場合には「現状維持」となるでしょう。ですので、ちょうど中間よりちょっと強い程度の負荷。という頃合をぜひ、見定めて上手に対応してくださいね。
とは言うものの、
- 嫌いな食べ物の1つや2つ
- 苦手なスポーツ
- 勉強もジャンルによっては面白くない。
という程度の「苦手」は誰にでもありますし、大人になってもそんなに困る事もないと思いますので、個人的にはなんでもかんでも克服していく必要性も低いと思っています。
まとめ
- 心も筋肉。少しずつしか鍛えられない。
- トレーニングのし過ぎは怪我の元。これは心も身体も同じ。
- その不得意、苦手なものを克服したらどんな良い事があるのか再確認。
という感じです。やはり、時間は限られているので苦手なものへの対応はそこそこにしておいて、好き、得意な事をどんどん伸ばして「自信」をつけさせるのが効果的かと思いますので、ぜひ、メインは「得意を伸ばす!」の方向で!
では。
得手不得手、子供の才能を伸ばすには?
こんにちは!
こちらの、「子育て×ゲーム理論」ブログの中で、特によくご拝読いただいている記事が、
なので、その内容の追記を書きたいと思います。
前回の記事のまとめ
前回の記事は、キャッチボールが苦手な6歳男児ですが、意外なことにバッティングはそれなりに打てる!という内容を元に書きました。まぁ、メインは親である私が、勝手な間違ったレッテル(ボールをキャッチできない=バットでも打てないのでは?)を反省させられたので、もう少しいろいろな視点から子育てを考えよう。という事が中心でした。
こどもの才能をどこから見つけるか
さて、
子育て真っ最中の皆様も、お子様の才能を見つけて出来るだけ伸ばしてあげたいと考えている方が多くいらっしゃると思います。もちろん、私もその1人です。
例えば、物心つく前からスイミング教室に通っていれば、自然と泳げるようになったり(泳げなかった頃の記憶がない!)、という、子ども自身はそんなに気にしていないかもしれませんが、泳げない大人から見るとなんとうらやましい。というような状況にしてあげられるのも、親御さん次第なところがあります。
ウチの息子も、2歳くらいからスイミングに通っていたので、小学校入学前には一応ではありますが4泳法をとりあえずマスターし、それなりに泳げているようです。
が、スイミングの才能があるか?と、言われればそこまでではない。という答えになります。やはり、同年代の子の中でも、4泳法をマスターした上で圧倒的に早いタイムで泳げる子が存在します。練習期間はそれほど変わらないはずですが、それはもう、圧倒的に早い!年長さんの頃には、スイミングを習っている小学校3~4年生の平均くらいのタイムで泳いでたり。そういうのを、「才能ある」というのだと思います。
ただ、得意な事や、才能を伸ばすことというのは、なにもそんな全国レベルで突出したものを見つけるだけの作業ではありません。
「才能を子供自身が愛せるかどうか」
そういう類のものにまず、「出会うチャンス」を与えてあげる事が、親としての最初の役割かと思います。
- 野球やサッカーなどのスポーツかもしれません。
- 昆虫や恐竜など生物に関心を示すかもしれません。
- 読書かもしれません。
- もしかしたら、TVやゲームかもしれません。
なんらかの才能を伸ばしたい親としては「どうなの?」というジャンルにしか興味ないかもしれません。(今のところは)
ここで、少し俯瞰して考えてみましょう。
TVやゲームなども楽しいから見たりプレイしているのでしょう。そういう場合、親の勝手な意見ではありますが、できればもう少し役に立ちそうな「何か」に興味を持って取り組んで欲しいと思いますよね。TV見るな!ゲームするな!とは言いませんが、そればっかりでは今後が思いやられます。
思い通りに育てる特効薬は無し
ここまで読んでいただいて申し訳ないのですが、
ただ、共通して言えるのは、出来るだけ小さいときから「親子で楽しむ」時間を、できるだけ多くとってあげて欲しいという事です。
大切なのは、親である「あなた自身」も楽しめること。もちろん、小さな子供と同じ土俵で何か競争してもあまり楽しいものではないので、良い感じの「しばり」を設けて、さまざまな事を「親子、一緒になって楽しむ」という「楽しい時間」をたくさん経験させてあげてください。
以前にも別の記事で書きましたが、楽しい時間というのは脳内で「ドーパミン」が分泌されるので、自然と繰り返したくなるのが当然です。そのさまざまな経験の中から、
- まずは才能のあるなしよりも
- 楽しく取り組めて
- 子ども自身が「得意」と感じられること
を見つけてあげましょう。
得意は自信になる
得意を感じられると、自己肯定感が強まりそれは自信につながります。
そうして行くうちに、なにかしら「才能」を感じられるものに出会える事があると思いますので、まずは、子供自信に「自己肯定感」を持たせるべく、
- 子ども自身が「得意!」と感じられる「何か」を探してあげる作業
を、お時間の許す限り手伝ってあげられればと思います。
今日は得意や才能の面にスポットを当てて書きました。次回は「不得意、苦手」なものへの対応について考えてみたいと思います。
それでは!
子供はなぜゲームが好きか?その理由を育児に応用する 3(競争と協力と)
子供に限らず、大人でもゲームを楽しんでいる方は多数いらっしゃると思います。
スマホゲームのポケモンGOなどは、結構ご高齢の方にも人気のようですね。きっと皆さんのお子様にもポケモン好きの方は多数いらっしゃるかと思います。かく言うウチの6歳男児もはまってます。
散歩がてら歩く距離も増えて運動にもなりますし、課金要素もたいしてないので無料でも十分遊べるありがたい存在です。
さて、子供のゲーム好きを他に応用するの3回目となりますが、今回のテーマは「競争と協力」についてです。
競争と協力
「ゲーム」と一言で言ってみても、実に中身は様々で、楽しみ方もさまざま。一人でやるものもあれば複数の人が集まってするものも。
スポーツの試合も「ゲーム」と言いますし、ゲームの範囲はかなり広そうです。
基本的に、ゲームであるからにはなにかと「競争」している要素が少なからずあるはずです。一人で完結するゲームであっても「過去の自分の成績(点数)」などと競争していると言えるでしょう。(だからこそ、以前より良い成績が出たら達成感を得られる)
というイメージがありますが、
チームプレイになると「チームの皆で協力しながら」
という要素も入ってきます。
ですが、実はそのチーム内においてレギュラーを狙って「競争」している場合もあったり。
で、実はゲームというのは「競争」と「協力」の2つの要素が大いに影響しているものです。ここで、少し話しを変えて「経済学的ゲーム理論」の考え方にて話を少しだけ。
経済学的ゲーム理論
ゲーム理論の立場に立てば、誰だって自分の利益を最大化したい。なにが利益か?は人それぞれだとしても、とりあえず自分は得したい。まぁ、そうですよね。
たとえば、望む、望まないに関わらず、日本人なら基本的に「チーム日本」に所属しています。そして、家族があったり、なにかの組織(学校・会社・コミュニティー)に参加している場合が多いと思います。
それぞれがある意味チームと言えるでしょう。
どのチームの利益を軸に考えるか?でいろいろパターンは変わりますが、今回は「家族」と「自分」という視点、チームを考えます。
家族という"チーム"と自分
上位概念(家族)と下位概念(自分)
「チーム家族」が作るケーキが大きくなればなるほど、ケーキが配分される下位概念の「自分自身」は、トータルとしては大きなケーキを手に入れる事ができる可能性が高まる。
と考えられます。そりゃそうです。
チーム家族が「ケーキ」を作れないと、チームのみんなはケーキがひとつももらえない事になってしまいますから。なので、まずは協力して「できるだけ大きなケーキをみんなで作りましょう!」
配分の考え方
それから、配分を考えましょう。というのが、チーム全体に大きいケーキが行き渡るために考えるべき事です。
「配分」を考える際もこれはこれで難しい問題です。
- クリームを塗った人が多く持って行くのか?
- スポンジを焼いた人か?
- イチゴを乗せた人???
このあたりは、明確な正解がある訳ではないですし、もめる要素も多いにありますが、大切な事がひとつあります!
それは、
「ケーキを作るのは1回ではなく、連続していく作業である」という事です。
今回のケーキの取り分を自分だけ「最大化」して、たとえば1ホール丸ごと独り占めした場合
→次もみんなで協力して「大きなケーキ」を作れると考える人はいないと思います。
みんなで作ったケーキをひとりじめしたら、次の協力を得られる訳でもなく、それはもうケーキを作るチームですらなくなってしまう事になるでしょう。
だからこそ、
次のケーキ作りも見据えた上での「ケーキの配分」を考えるべきで、ここに「競争」の要素が入っていたとしても、常にこれからもケーキを作る。という事を忘れるべきではない
という事です。
まとめ
競争は、時には楽しく、時にはやる気を起こさせたり、時には負けて悔しい思いもしたりする「人を成長させる要素」ではありますが、ことチーム内については程ほどにして「協力」を優先させた方が、得られるものは大きくなりますよ。という事です。
話をまとめると、
という話でした。
みなさんも、ゲーム理論の主要なテーマのひとつである「競争」と「協力」を、いろいろな視点、いろいろな規模にて考えてみてください。
今まで見えなかった一面が見てくるかもしれませんよ。
子供はなぜゲームが好きか?その理由を他に応用する 2(即時報酬の重要性)
こんにちは!今回も前回に引き続き、ゲーム好きを勉強好きに応用するための考察Part2です。 前回の考察はこちらをご覧ください。
ゲームも宿題も本質的には脳内麻薬「ドーパミン」による影響が強いよ。ってお話です。
即時報酬の重要性
さて、前回はその「ドーパミン」をバンバン出すためには、「報酬(ご褒美)」を出来るだけタイムリーに与える事の重要性を書きました。
皆様、実践されたでしょうか?
ちょっとくらいではそんな多量のドーパミンが分泌される訳でもないですし、ちょっとすぐに褒めたからといってそんな急にハイなっちゃったら困りますが、そんなことにもなる分けなく。
ただ、実践し続けていただければ必ず「習慣」になるよう近づいていくのは科学が証明しています。
- いつも嫌々やっていた宿題や勉強がそんなに嫌じゃなくなった。
- 自分からすすんで問題に挑もうとする機会が増えた感じがする。
など、続けていれば少しずつでもきっと効果は出てきます。
みなさんがどれくらいの年齢のお子様を育てているかはそれぞれだと思いますが、お子様が幼い頃にはすぐに褒めたり褒美を与えたりを繰り返していたはずです。
このブログをご覧の親御さんは、少しでも子供のプラスになるための情報を求めてたどりついたはずなので、それを前提にお話を進めます。
きっと、2~3歳の頃には「知育」関連のドリルのようなものを与えて、迷路をさせてみたり、間違い探しをしたり、いろいろ試された経験がおありだと思います。そしてその頃はお子様も楽しく迷路などに取り組んでいたと思われます。
思い出してください。
1ページこなすのにも結構な時間が掛かっていたと思いますが、その頃はお子様に付きっ切りで、ページを完成させなくても途中の段階でも、少しでも上手くいったら褒める!という感じではなかったですか?
少し間違えても叱る事なく、できるだけ自分で進められるようにコーチに徹して(親がやっても意味ないですし)、時に応援して、できたら大いに褒めて。そういう時間を過ごされていたのではないでしょうか?
それこそまさに、前回今回でお伝えしている「即時報酬の重要性」なのです。
達成感を感じる工夫
このブログを改めて読む必要なんてなく、ほとんどの子どもを愛する親御さんはきっとそのようにお子様に接していたはずなのです。
子どもにとって親は「コーチ」
子どもが小さい時
その当時は「即時報酬の重要性」を意識することなくすぐに褒めていた事と思います。
そして、気の利いたドリルなんかだと、1ページくりあすると「ご褒美シール」などを貼るところが用意されていて、達成したことを証明する印を与えられ、しっかりとした「達成感」を感じる事ができるように工夫されている。
子どもがある程度成長した時
それから時が立ってお子様も成長し、学校から宿題を持って帰ってくるようになって、でも、ゲームやテレビやYoutubeやその他様々な誘惑に負けそうになりながら頑張ったり、時には誘惑の魅力に負けてみたり・・・。
親としては、ある程度成長したのだから「自分で自分を律して」と思うのも当然ですし、それくらいの年齢になったら「ご褒美シール」が報酬として機能する訳でもなく。
子どもが成長したら、「勉強しなさい!」「ゲームする前に宿題しなさい!」と言う事だけしかできないのでしょうか?
きっとそんな事はないはずです。
親は子どもにとって最も重要な「コーチ」ですし、そうあるべきです。なにせ、一番身近で信頼のおけるな大人なのですから。
お子様の年齢や成長に応じた「報酬」はきっとあるはず
それはなにも「モノ」や「お金」だけとは限りません。前回のブログでも書いたように、
- ゲームも宿題も本質的にはかわらない。
- 大人でもゲームが好きな人はたくさんいる。
- 大人だからこそ?そのゲームに課金(お金を払って)してでも報酬を手に入れる場合も多い。
など、それなりの年齢の子供への報酬といえばお小遣いを真っ先にイメージしますが、大人でさえお金を支払ってでも得たい報酬があったりするわけです。
それが、他人から見たらほぼ「無価値」に思えるようなものにさえ。
どのような報酬が効果的なのか
この「即時報酬」による「ドーパミン分泌向上計画」の「すぐに!」の次のステップは、「どのような報酬が効果的なのか?」を考える作業となります。
もちろん、お小遣いはわかりやすいですがそれ以外でも考えてみましょう。
それは、
- 夕飯のおかず(好物)かもしれません。
- 好きなゲームなどをする「時間」かもしれません。
- ほんの些細な「褒める、認める」親御さんからの言葉かもしれません。
- もちろん、そのゲームを買ってもらる権利かもしれません。(高コストですね。)
分割での報酬
きっといろいろあると思いますが、大切なのは「すぐに!」ですので、高価なもの(ゲーム)などを褒美にする場合には、分割にて報酬をすぐに与えるのが鉄則です。
宿題やるたびに5000円のゲームを買うご家庭はほぼ皆無でしょうし、まいかいお小遣いをあげるのもビジネス的過ぎる感じもしますし、他の事に使ってしまう可能性もあります。
そこで、点数やポイント制の導入をお勧めします。
点数やポイント制の導入
1ポイントをどれくらいの単価にするかはお任せしますが、とにかく、
そういった即時報酬がドーパミンの分泌を「習慣化」し、きっとお子様自身の「脳内物質」が良い習慣を手に入れる手助けをしてくれるはずです。
小さい頃はシール1枚で喜んでくれていたはずなのに、大きくなるにつれてコストがかさんできますね。。。
子供の成長に合わせて親も対応を成長させていかねばならない。子育って奥が深いですね。
では、今日はこのへんで!
子供はなぜゲームが好きなのか?その理由を他に応用する。
今日は、「子供はなぜゲームが好きか?」を考えてみたいと思います。もちろん、大人でもゲームが好きな人はたくさんいます。
ゲームにもいろいろありますが、とりあえず身近なスマホゲームやビデオゲームなど、なんでも適当に思い浮かべてみてください。
人がゲームを好きになるのにはちゃんと理由があります。
心理学というか行動経済学というか、まぁ、そういった学問でいろいろ研究されていて、わかりやすい説明がされているのです。
皆さん、イメージされているゲームはそれぞれ違うと思いますが、以下のポイントに共通点はないでしょうか?
- ちょっとストレスがある。(簡単すぎない)
- 上手く行った場合、褒美をすぐにもらえる。(点数、キャラクター、強い武器など)
- すぐに次の課題が与えられる(間をおかない、暇を与えない)
いかがでしょう?
どのようなゲームでもだいたい当てはまると思います。
これの何が良いのか?
結論を申しますと、実はこれ、脳内麻薬とも言われる「ドーパミン」がジワジワとで続けるサイクルなのです。
要するに、気持ちよくなっちゃう訳ですね。
麻薬とは言うものの、自分自身の脳が出している物質なので副作用などはありませんが、ドーパミンを出す行為(今回はゲーム)に対して、依存する傾向はあると思われます。
ドーパミンをどのように上手に扱うか?
これが今回のお話の重要な点になります。
たとえば、
- 宿題はストレス
- ゲームは快楽
という風に捉えているとしたら、それは間違いである事を認識します。
上記しましたようにゲームにもストレスはあります。まったくストレスのないゲームなど面白くないのです。達成感が湧かないとドーパミンは出ないのですから。
宿題とゲームの違いは何か?
報酬の差
たいていは、一問クリアした際に得られる報酬に差があり、宿題を1問解いても、丸がひとつ得られるだけなのに対し、ゲームだと点数とか武器とか服とか、新しいキャラクターとか、まぁ、いろいろ次につながる何かしらを得ることができます。
が、「大幅に簡略化して考えると、宿題のマルひとつもゲームで貰える点数も実は大差ない」というのが本質的なところです。
タイムラグの差
実際の違いは、宿題は1問1問解いていっても、全部終わって親御さんに確認してもらうか、または翌日先生に提出し、帰るまでには点数がわかるかな?くらいのタイムラグがあるのに対し、ゲームの報酬は達成後「すぐ」に貰える(反映される)のです。
これが、ドーパミン分泌量を格段に上げるのです。
重要なのは「すぐに!」という部分
ゲームで貰える点数も宿題の点数も、同じ点数、ただの数字であり大差ないのです。
- 子供が頑張った
- 正解した
- 良い事をした
時など、出来るだけタイムリーに褒める!
すると、褒められた方は気持ち良くなる。
時間が空けば空くほど、褒めたときに出るドーパミンの量は減少していきます。
人間の脳は基本的に、大人子供に限らず、痛みを避け快楽を求めるように出来ています。気持ちよければ続けたく、繰り返したくなるのです。
まとめ
「ゲームは楽しく、宿題は辛い。」という風に思っているお子様は多いでしょうし、親としても「そりゃそうだ。」と思ってしまっているかもしれませんが、それはそれまでの経験から感じた感想であり、脳の仕組みの本質的な部分とは、実は差があるのです。というのを、子供に説明したところで突然、宿題をやる気になる分けはないのです。
ですが、これを読んでいるあなたは大人です(たぶん)。
であれば、ここで得た「すぐに!褒めれば、ドーパミンが出る!」というアイデアをどのように有効活用するかは、あなた次第ですよー。
試した方がいれば、ぜひ結果をコメントやメッセージで教えてください。