育児×ゲーム理論

ゲーム理論で育児を考える

子供はなぜゲームが好きなのか?その理由を他に応用する。

今日は、「子供はなぜゲームが好きか?」を考えてみたいと思います。もちろん、大人でもゲームが好きな人はたくさんいます。

ゲームにもいろいろありますが、とりあえず身近なスマホゲームやビデオゲームなど、なんでも適当に思い浮かべてみてください。

 

f:id:billow:20190621174436j:plain

 

人がゲームを好きになるのにはちゃんと理由があります。

心理学というか行動経済学というか、まぁ、そういった学問でいろいろ研究されていて、わかりやすい説明がされているのです。

皆さん、イメージされているゲームはそれぞれ違うと思いますが、以下のポイントに共通点はないでしょうか?

  • ちょっとストレスがある。(簡単すぎない)
  • 上手く行った場合、褒美をすぐにもらえる。(点数、キャラクター、強い武器など)
  • すぐに次の課題が与えられる(間をおかない、暇を与えない)


いかがでしょう?

 

どのようなゲームでもだいたい当てはまると思います。

 

これの何が良いのか?

結論を申しますと、実はこれ、脳内麻薬とも言われる「ドーパミン」がジワジワとで続けるサイクルなのです。

 

要するに、気持ちよくなっちゃう訳ですね。

 

麻薬とは言うものの、自分自身の脳が出している物質なので副作用などはありませんが、ドーパミンを出す行為(今回はゲーム)に対して、依存する傾向はあると思われます。

 

f:id:billow:20190621175035p:plain

ドーパミンをどのように上手に扱うか?

これが今回のお話の重要な点になります。

たとえば、

  • 宿題はストレス
  • ゲームは快楽

という風に捉えているとしたら、それは間違いである事を認識します。

 

上記しましたようにゲームにもストレスはあります。まったくストレスのないゲームなど面白くないのです。達成感が湧かないとドーパミンは出ないのですから。


宿題とゲームの違いは何か?

報酬の差

たいていは、一問クリアした際に得られる報酬に差があり、宿題を1問解いても、丸がひとつ得られるだけなのに対し、ゲームだと点数とか武器とか服とか、新しいキャラクターとか、まぁ、いろいろ次につながる何かしらを得ることができます。

 

が、「大幅に簡略化して考えると、宿題のマルひとつもゲームで貰える点数も実は大差ない」というのが本質的なところです。

 

タイムラグの差

実際の違いは、宿題は1問1問解いていっても、全部終わって親御さんに確認してもらうか、または翌日先生に提出し、帰るまでには点数がわかるかな?くらいのタイムラグがあるのに対し、ゲームの報酬は達成後「すぐ」に貰える(反映される)のです。

これが、ドーパミン分泌量を格段に上げるのです。

 

重要なのは「すぐに!」という部分

ゲームで貰える点数も宿題の点数も、同じ点数、ただの数字であり大差ないのです。

  • 子供が頑張った
  • 正解した
  • 良い事をした

時など、出来るだけタイムリーに褒める!

 

すると、褒められた方は気持ち良くなる。

時間が空けば空くほど、褒めたときに出るドーパミンの量は減少していきます。


人間の脳は基本的に、大人子供に限らず、痛みを避け快楽を求めるように出来ています。気持ちよければ続けたく、繰り返したくなるのです。

 

まとめ

「ゲームは楽しく、宿題は辛い。」という風に思っているお子様は多いでしょうし、親としても「そりゃそうだ。」と思ってしまっているかもしれませんが、それはそれまでの経験から感じた感想であり、脳の仕組みの本質的な部分とは、実は差があるのです。というのを、子供に説明したところで突然、宿題をやる気になる分けはないのです。

ですが、これを読んでいるあなたは大人です(たぶん)。

であれば、ここで得た「すぐに!褒めれば、ドーパミンが出る!」というアイデアをどのように有効活用するかは、あなた次第ですよー。

試した方がいれば、ぜひ結果をコメントやメッセージで教えてください。