子供に目標を持たせる重要性(ゲーム理論でいう”利得”)を自分のものにさせ習慣にする。
目標をもって行動した方が、良い結果(目標)に近づける。
大人なら誰でも知っている事です。
目標=目的地を決めないまま歩いても、あまり効果的ではありません。
わが子にも、ぜひ「目標」を持って前に進んで欲しいと思うのが親心ですが、果たして子供は「目標」の重要性を理解しているでしょうか?
たぶん、していない。
理由は簡単、それが重要だと思える程の人生経験を積んでいないのですから・・・。
では、子供に目標を持たせるのは無理なのでしょうか?
いえいえ、決してそんな事はありません。
親御さんからすれば「目標」とはいえないかもしれませんが、なにかしら「目指しているもの」は、どんな子供さんでもきっとなにかあるはずです。たとえば、年齢にもよりますが、
などなど。
それは、大人から見ればただの憧れ、夢、ファンタジーの世界の話であり、親としては”現実的な目標”を持って、それに向かって進むことを期待したいものです。
ですが少し待ってください。
ゲーム理論では、「利得」が何より重要になってきます。
人はそれぞれその「利得=メリット」を増やすために行動したり選択したりする。
というのを基本としています。
もちろんゲーム理論をビジネスで利用する際に最も良く出てくるのは「お金」です。
ですが、こちらは「子育て×ゲーム理論ブログ」。大切なのは、子供にとっての「利得は何か?」です。
ポイントは「質問」
子供がもし、正義のヒーローを目指しているならしめたものです。
日々の行動が少しでも正義のヒーローに近づいていれば賞賛し、離れているようなら「ヒーローってそんな事するの?」と、疑問を投げかける。
ポイントは、
叱るのではなく、質問する。
です。
なぜなら、ヒーローになりたいのは子ども自身であって親が押し付けた目標ではないからです。
質問によって「具体像」を明確化する
子供が自分自身で設定した目標がヒーローなのであれば、質問をされた子供は自分で考えると思います。これは、結構年齢が低い子(3~4歳程度)でも有効です。
もちろん、「ヒーローはこんな事しない。次からはしないようにする!」と、言っておきながら同じことをするのが子供なのですが、それは大人でも良くある事だと思いませんか?
目標を立てたからと言って、常に完全に自分を律するのはとても難しいものです。
ですが、人から与えられた目標(ノルマ)と、自分が設定した目標は、それに向かおうとする原動力が全然ちがうはずです。
ですので、子供がヒーローになりたいようなら、その「具体像」を質問によって、出来るだけ明確にし、ヒーローに近づく行動をする事が「気持ちいい」状態になるようにコーチとして手助けして行くべきです。
大切なことは「習慣化」
ーーーー「君がなりたいヒーローは、具体的にはどんな人なんだろう」
- 困っている人を見たらどうするの?
- 交通ルールは守るのかな?
- 先生や親のいう事は聞くの?
- 勉強をして賢くなった方が良いの?しない方がヒーローになりやすいの?
- ヒーローはご飯をしっかり食べる人?食べない人?
などなど、
いろいろ質問して、より明確ななりたいヒーローの姿をイメージさせる。
それに反した行動を取った時などはいきなり叱るよりも、「それでヒーローに近づいているのか?」と、質問する。
それを繰り返し、良い行動を習慣化させることが出来た頃には、きっと、子供のなりたい「目標」は、次の年齢層にあったものに変化していると思いますが、習慣化したものは自分のチカラになるはずなので、目標はどんどん変化して行くでしょうが、この作戦はやってみる価値はあると思います。
前回も書きましたが、何より良い行動を繰り返して習慣化させる事がとても大切です。
習慣に関してこんな格言があります。
- 思いのタネをまき、行動を刈り取り、
- 行動のタネをまき、習慣を刈り取る。
- 習慣のタネをまき、人格を刈り取り、
- 人格のタネをまき、人生を刈り取る。
日々の習慣、大切にしていきましょう!