子供の得意を伸ばす?それとも不得意を補う?最善策は?ゲーム理論で考えてみます。
先日の話を復習します。
こんにちは。先日、キャッチボールはイマイチだけど、バッティングセンスはありそうな6歳(年長さん)の息子について書きました。
その際私としては、得意であるバッティングを伸ばして行きたいと思っていますが、キャッチボール(投げる捕る)も並行して練習して行きたいと思っています。とお伝えしました。
理由は、
バッティングはあくまで野球の中の一つの要素なので、野球というスポーツを楽しむためにも、キャッチボールはある程度のレベルで出来た方が良い。と考えたからです。
得意不得意は人それぞれ、子供それぞれですが、では長所を伸ばすべきか?短所を補うべきか?とてもむつかしい問題ですよね?そこで、ゲーム理論の考え方を少し参考にしてみたいと思います。
もってお伝えしておきますが、長所と短所のどちらに重点を置くか?なんていうのはケースバイケースである事は間違いありません。息子のバッティングのケースに関しても、野球そのものよりも、あくまでバットでボールを打つのが好きなだけで、野球よりもバッティングセンターが好き!というのであればキャッチボールは必要ありませんし。ですのでここでは、あくまでひとつの考え方をお伝えするだけで、なにかしら参考になれば。という感じです。
さて、野球から打って変わって話題はテニスになります。
最近は日本人でもトッププレイヤーが出てきてますし、その収入たるや!。。。と、お金の話はさておき、テニスにおいて基本的なストロークは2つ。フォアかバックです。右利きのプレイヤーが身体の右側のボールを打ち返すのがフォア、右手で相手に背中を向けて左側のボールを打ち返すのがバックです。
当然の事ながら、テニスは相手にとって難しいボールを打って、取れない(打ち返せない)ように競うゲームなので、相手はこちらの不得意な方を狙ってくる確率が高くなります。
たとえば、こちらがフォアが得意でバックが苦手なら、相手はバックを打たせようとしてこちらの左側(こちらが右利きなら)により多くのボールを打ってくるでしょう。しかし、ある程度以上のレベルになると、「来る!」と分かっているボールは容易に打ち返せます。どちらに来るのかわからないから難しいのであり、苦手と言えどバックばかり狙ってこられれば打ち返すのはそう難しい事ではありません。(上手ければね)
なので、当然相手はフォア側にも打って来て、次のボールがどちらに来るか先読みできないように散らしてくるのが通常です。
ここは厳密な計算をする場ではないので、おおざっぱな感じで進めて行きますが、苦手:得意を(7:3)くらいで攻めるのが良さそうな気がします。
そして、こちらは残念ながら負けてしまいました。。。
どちらを重点的に練習するべきか?
次の試合には勝つためには、フォア・バック、どちらを重点的に練習しましょうか?
- 得意な方?
- 不得意な方?
どちらが正解というのはないですが、とりあえず次の試合に勝つためにはバックを練習した方が良さそうです。なぜなら、こちらはバックが苦手というのが知られており、それに基づいてバック側を多く攻められている状況は次も同じでしょうから、より多くボールが来る側を練習しておいた方が練習の成果が出る可能性が高いからです。
そして、苦手なバックを得意なフォアに近いレベルまで上達させる事ができれば、次の試合には期待できそうですね。
そして、次の試合にて苦手なバックを克服したデータが相手方に渡ると(試合中でも)、もちろんバックへ来るボールの数は減り、より分散させた感じになる事でしょう。
この内容の興味深いところ
苦手なバックを克服すれば、得意なフォアにより多くのボールが来るようになる。という変化が起きる事です。
苦手のまま、不得意のまま置いておいて良い事もあれば、苦手を克服するため頑張れば、今まで以上に得意な事で有利に立てる。そんなケースもある事をゲーム理論は教えてくれています。
もちろん、テニスが得意でサッカーが苦手。のようなケースにおいては苦手なサッカーが上手になってもテニスにあまり影響はないと思いますが。
ようするに
苦手や得意も、近すぎる視点だけで見るより、たまには俯瞰して見たらどちらを伸ばした方が有利になりそうか?が見える事もありますよー。って事です。
ではまたー。