【子育て(教育、しつけ)×ゲーム理論×行動経済学×コーチング】目標設定の重要性
経営者目線の「子育て論」を目指して
- 経営者目線の「子育て論」を目指して
- 自己紹介【6歳の男児を絶賛子育て中!】
- 子育てがビジネスなんて不謹慎?
- まず第1回は、「目標設定」。
- 親はあくまでもサポートの存在
- 大義名分的な大目標だけでは日々の行動の指針にはならない
ママさん目線の「子育て」関連の「書籍」や「ブログ」、または教育の専門家の方々のそれはあまたあれど、経営者目線の「子育て論」的なものはあまりお目にかかりません。
言い方は良くないかもしれませんが、わが子を=「お客様」や「社員」という視点で見た場合、いろいろと「経営者」の知識や手法がかなり役に立つ事がわかりました。
自己紹介【6歳の男児を絶賛子育て中!】
2018年8月現在、私も6歳の男児を絶賛子育て中でして、試行錯誤を繰り返しながら、息子の”幸せのため”および”家族や自分自身の幸せのため”に日々奮闘しています。
もちろん、息子がお金を稼いで支払ってくれる訳ではなく、社員やスタッフのように業務に貢献してくれる訳でもなく、金銭的な面だけで言うとコストが掛かるだけなので、ビジネスの観点を取り入れるのはちょっと違うと考える方もいるかもしれません。
ですが、
少しずつですが確実に成長している様子を間近で感じさせてくれる事や、日々笑顔でいられること、将来を楽しみにできる事などは、私にとってとても大きな報酬(インセンティブ、メリット、利得)を得られている。と考える事ができます。
- 元気に成長してくれる事
- 良好な関係を築く事
- こども自身が幸せを感じてくれる事
など、目標を設定しそれに近づけるため日々試行錯誤しながら、できるだけ”効果的な方法”で育児する事は、子供自身に良い結果をもたらすと同時に親の負担も減らす事にもつながる。という視点ならこれはもう”ビジネス”として捉えても良いのではないでしょうか?
子育てがビジネスなんて不謹慎?
「子育てがビジネスなんて!」という声が聞こえてきそうなので念のため補足しておくと、そもそもビジネスというのは両者が満足(Win-Win)になるのが当たり前のものであり、どちらかが一方的に得をしたり損をしたりする関係というのはまっとうなビジネスではありません。
親も子供も幸せを感じられる!という「おおいなる目標」を共有している者同士として、時に「お客さん」として、時に「社員」として、家族(親子関係)を共通の目標に向かって進む「チーム」としてとらえ、少しでも目標に近づき少しでも多くの幸せを感じられるような考え方や工夫、手法などをお伝えできればと思います。
まず第1回は、「目標設定」。
「大義名分」でもいい。目標を書いて貼っておこう。
「目標設定」は、何より最重要な案件です。目標が定まっていないのに手法も工夫もありません。とにもかくにも、「家族としてのチームの目標」および、「子育ての目標」「自分自身の目標」など、目標(目指すところ、状態、あり方、結果)を設定しましょう。
この時点では、そんなに具体的である必要はないです。
- 「家族みんなが笑顔」
など、おおざっぱなものでOKです。
そんなの当たり前!と思う方が多いかと思いますが、あえてそこは明確にしできれば紙に書いて見えるところに張っておきましょう。子育てをテーマにしているので、子育て部分の目標の例をあげるとすれば、
- 「子供が自分自身で幸せを感じられる」とか、
- 「健全な成長」とか、
そういう「大義名分」的な具体性はないけど非の打ち所の無い目標というのが望ましいです。会社で言う企業理念と同じです。
「大義名分」で終わらせるのか?さらに分解してみよう。
では、これをただの紙に書いただけの大義名分で終わらせるのか?(そんな会社は山ほどあります)それとも、ここからもう少し深堀してもう少し具体的な
- 「目標」や
- 「ミッション」に
落とし込んで、日々の行動につなげて実践していくのか?何より大切なのは言うまでもなく日々の行動です。この目標に近づくために、今どう行動するべきか?今、どうあるべきか?大きな目標に近づくために通過すべき小さな目標は何か?というのを常に意識できるかどうか?
大切なのところなのでもう一度。
この大義名分的な目標を価値あるものにするのか?それとも、ただの紙切れにしてしまうのか?は、目標の内容や紙の質や書体の美しさにあるのではなく、今、これからのあなた自身の意識と行動によります。
親の思う子供の幸せのカタチもそれぞれ違うでしょうし、子供の性格や特徴、得意なもの不得意なもの、成長のスピード、興味の方向など千差万別です。なので、私の子育ての方法がどのような場合でも有効だと思っている訳ではありません。
何かひとつでも「これは使えそう!」と思えるやり方があれば、ぜひ取り入れてもらい、それがあなたの目標に近づく事につながればこれを書く意味はあると思っています。
親はあくまでもサポートの存在
「東大合格!」より上位の目標がある事を忘れないように
ひとつだけ言っておきたいのは私自身は、子供には子供の人生、子供には子供の価値観があり、親はあくまでそれを手助けする存在だと思っています。
とは言うものの、子供は知らない事が多すぎるのも事実ですし、どこまで手助けしてあげるべきか?という問題もあります。
なので、たとえば「息子を将来東大に!」という目標を親がとりあえず設定して頑張るのは別に良いと思いますが、お子さんの成長と共にお子さん自身の「目標」は何なのか?お子さんの価値観はどういう感じなのか?というのを確認しながら具体的な目標は状況に応じて変化させる必要があると感じています。
なぜなら「東大合格!」よりも上位の目標として「子供自身が幸せを感じられる」という大義名分があるからです。東大に合格して欲しいと思ったのは、そのルートがその子の幸せにつながるから!と考えたからですよね?(違うならそれはただの親のエゴです)
大義名分的な大目標だけでは日々の行動の指針にはならない
最適ルートは常に変わることもある
日々の行動は当然、おおいなる大義名分的な目標から導き出されたより具体的な目標に沿って行われている事でしょう。それは正しい事です。大義名分的な大目標だけでは日々の行動の指針にはならないからです。
ただ、覚えておいていただきたいのは、大きな目標に向かっていくための最適ルートだと思って設定していた「具体的な目標」は、時間や環境の変化、子供自身の成長によって最適ルートではなくなっている可能性もある。という事です。
今までその中目標や小目標にむかって頑張って来たのに、それが無駄になる!と考え、そのままのやり方を続けたい気持ちになってしまうかもしれません。実際、やってきたことが無駄になる事もあるでしょう。
一旦立ち止まることも大事です
そんな時は、その上にある大目標を目指していくルートとして最適なのはどの選択肢か?どの道か?どの方法か?というのを一旦立ち止まって落ち着いて考えるようにしてください。だって、その小や中の目標は本来、大いなる目標(大義名分)に向かっていくための通過点でしかなかったはずです。その通過点はあくまで通過点、ルートのひとつであり最重要目標ではないはずです。
もちろん、子供は知らない事が多く幼い考え方をする場合も多いので、子供の考えや価値観が本当の意味で子供の幸せにつながるかどうか?というのも曖昧な部分ではあります。
そういった場合に重要なのは、親と言う立場やチカラで抑えつける事ではなく、同じ目標(子供の幸せ)を共有するチームであることをお互い理解し合い、説明したり交渉したりして「納得」して、小・中目標の再設定を行う事です。(以前のままになるかもしれませんし、変わるかもしれません)
分かり合えないこともある。そのための「大いなる目標」
このあたりは、子供の年齢や成長・成熟度、環境などによってどれくらい親の意見の方がより最適なルートかは変わってくると思います。親としては「子供が完全に間違っている、解っていない!」と思える場面も多々あるでしょう。
ですが、生まれた時点から子供は1人の人格をもつ一人の重要な人間です。親としては子供が生まれた時「この子の幸せのため」できる限り貢献したい!と思ったはず。その大いなる目標、大義名分をいつも忘れないようにしようではありませんか。