子供はなぜゲームが好きか?その理由を育児に応用する 3(競争と協力と)
子供に限らず、大人でもゲームを楽しんでいる方は多数いらっしゃると思います。
スマホゲームのポケモンGOなどは、結構ご高齢の方にも人気のようですね。きっと皆さんのお子様にもポケモン好きの方は多数いらっしゃるかと思います。かく言うウチの6歳男児もはまってます。
散歩がてら歩く距離も増えて運動にもなりますし、課金要素もたいしてないので無料でも十分遊べるありがたい存在です。
さて、子供のゲーム好きを他に応用するの3回目となりますが、今回のテーマは「競争と協力」についてです。
競争と協力
「ゲーム」と一言で言ってみても、実に中身は様々で、楽しみ方もさまざま。一人でやるものもあれば複数の人が集まってするものも。
スポーツの試合も「ゲーム」と言いますし、ゲームの範囲はかなり広そうです。
基本的に、ゲームであるからにはなにかと「競争」している要素が少なからずあるはずです。一人で完結するゲームであっても「過去の自分の成績(点数)」などと競争していると言えるでしょう。(だからこそ、以前より良い成績が出たら達成感を得られる)
というイメージがありますが、
チームプレイになると「チームの皆で協力しながら」
という要素も入ってきます。
ですが、実はそのチーム内においてレギュラーを狙って「競争」している場合もあったり。
で、実はゲームというのは「競争」と「協力」の2つの要素が大いに影響しているものです。ここで、少し話しを変えて「経済学的ゲーム理論」の考え方にて話を少しだけ。
経済学的ゲーム理論
ゲーム理論の立場に立てば、誰だって自分の利益を最大化したい。なにが利益か?は人それぞれだとしても、とりあえず自分は得したい。まぁ、そうですよね。
たとえば、望む、望まないに関わらず、日本人なら基本的に「チーム日本」に所属しています。そして、家族があったり、なにかの組織(学校・会社・コミュニティー)に参加している場合が多いと思います。
それぞれがある意味チームと言えるでしょう。
どのチームの利益を軸に考えるか?でいろいろパターンは変わりますが、今回は「家族」と「自分」という視点、チームを考えます。
家族という"チーム"と自分
上位概念(家族)と下位概念(自分)
「チーム家族」が作るケーキが大きくなればなるほど、ケーキが配分される下位概念の「自分自身」は、トータルとしては大きなケーキを手に入れる事ができる可能性が高まる。
と考えられます。そりゃそうです。
チーム家族が「ケーキ」を作れないと、チームのみんなはケーキがひとつももらえない事になってしまいますから。なので、まずは協力して「できるだけ大きなケーキをみんなで作りましょう!」
配分の考え方
それから、配分を考えましょう。というのが、チーム全体に大きいケーキが行き渡るために考えるべき事です。
「配分」を考える際もこれはこれで難しい問題です。
- クリームを塗った人が多く持って行くのか?
- スポンジを焼いた人か?
- イチゴを乗せた人???
このあたりは、明確な正解がある訳ではないですし、もめる要素も多いにありますが、大切な事がひとつあります!
それは、
「ケーキを作るのは1回ではなく、連続していく作業である」という事です。
今回のケーキの取り分を自分だけ「最大化」して、たとえば1ホール丸ごと独り占めした場合
→次もみんなで協力して「大きなケーキ」を作れると考える人はいないと思います。
みんなで作ったケーキをひとりじめしたら、次の協力を得られる訳でもなく、それはもうケーキを作るチームですらなくなってしまう事になるでしょう。
だからこそ、
次のケーキ作りも見据えた上での「ケーキの配分」を考えるべきで、ここに「競争」の要素が入っていたとしても、常にこれからもケーキを作る。という事を忘れるべきではない
という事です。
まとめ
競争は、時には楽しく、時にはやる気を起こさせたり、時には負けて悔しい思いもしたりする「人を成長させる要素」ではありますが、ことチーム内については程ほどにして「協力」を優先させた方が、得られるものは大きくなりますよ。という事です。
話をまとめると、
という話でした。
みなさんも、ゲーム理論の主要なテーマのひとつである「競争」と「協力」を、いろいろな視点、いろいろな規模にて考えてみてください。
今まで見えなかった一面が見てくるかもしれませんよ。