育児×ゲーム理論

ゲーム理論で育児を考える

私立の小学校か?公立の小学校か?子供の人生の分岐点(子供に決めさせるコーチング)

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私立or公立?あなたはもう決めましたか?

幼いお子様を持つ親御さんにとって、小学校を公立にするか私立にするか?は、とても難しい選択になるかと思います。それぞれ、メリットデメリットがあります。

公立小学校のメリット
  • 近い(安全、ご近所にお友達ができる)
  • 安い(基本的に無料、給食費やそのた雑費は必要なものの、私立に比べると激安)
公立小学校のデメリット
  • 地域によって校舎や設備の充実にかなり差がある
  • 良い先生にあたるかどうかは運次第 

 

という感じでしょうか。

 

私立小学校のメリット

それぞれ特色があるので一概には言えませんが、大きなメリットとしては、

  • 教育環境の充実(レベルの高さ、中学受験~大学受験を見据えたもの)
  • 付属の場合には大学までスムーズな進学が可能
  • 教員のレベルが基本的に高い(運の要素がない訳ではありません)
私立小学校のデメリット
  • 自宅から徒歩という訳にはいかない場合が多い(電車やバス)
  • ご近所に学校の友人が多い訳ではない(放課後すぐに遊びに行ったりできない
  • それなりの教育費が必要(4万円/月~10万円/月以上も)

 

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さて、何を基準に選ぶべきでしょうか?

それぞれの親御さんの現状や子育てに対する希望、期待、目標など、さまざまな要素が影響を及ぼしてきますし、簡単に答えの出せるものでもありません。 

小学校高学年になってきて中学進学を視野に入れだすと「学習塾」の事も考えるかもしれませんし、その費用も塾によっては年間100万円以上必要な場合もあるそうです。

現状、目標、環境、制約、時代・・・。ますます混沌としてきますね。

正直なところ、正解がある問題でもないですし、正解かどうかは時間が経ってみないとわからない事ばかりですし、それぞれのご家庭の事情もあるでしょうし、なにより一人ひとりのお子様にとってどれがベストかは異なって当たり前です。

 

本来は、子供本人の意思を尊重すべきところなのでしょうが、なにせ相手は未就学児(小学校入学前)ですから、知識量も判断力も、この大きな課題に対してはまったくもって不足しています。

 

じゃあ、親が勝手に決めていい?

だからと言って、親が勝手に決めてしまって良いものでしょうか? 

我が家の場合

参考になるかどうかわかりませんが、我が家の場合をお伝えします。結果として、比較的近い私立小学校に通う事になりました。1つだけに的を絞って受験して合格を頂いた小学校です。

受験する事にした「決め手」は、このあたりです。

  • 電車バスを乗り継ぐが、スムーズに行けば30分程度 とそう遠く無い距離
  • 私立小学校にしては下限に近いと思われるリーズナブルな教育費
  • 設備の充実っぷり(公立に比べ ここは後で追記します)
  • 子供本人の意思(受験する!)
  • 総合的に見た教育環境の良さ
前述の「公立のデメリット」があまりにも大きかった

先ほど追記すると書いた、設備の充実っぷりの部分ですが、比較対象となった自宅から普通に行けば通う事になる予定だった小学校(選挙の時などで何度か行った事のある)は、校舎の老朽化が進んでいてかなりボロく、体育館は耐震の問題などで使用する事ができず、プールも近所の小学校に借りに行かないといけない。など、そうとう残念な公立小学校でした。隣の学区の公立小学校は建て替えも済んでおり、ピカピカの校舎、広い校庭など、「学区が少し違うだけで、これだけの差があるのかー!」と思ったものです。

 

なので、公立に行くにしても、なにかしら理由をつけて「越境」を考えていました。方法はいろいろあると思いますが、完全に禁止されている場合以外は、親御さんの知恵と頑張りでなんとかなる場合が多々あるという噂ですし。

 

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受験する子供本人の意思

さて、受験するかどうかの決めてとなった「子供本人の意思」ですが、そこにいたるまでには結構な時間を使いました。受験前に行った見学会や文化祭などを見に行き、雰囲気を経験させるのはもちろん(我々親としても)、上記に書いたようなそれぞれのメリット、デメリットを、出来るだけわかりやすく、何度も何度も説明しました。 

  • 近い学校に行けば、朝もゆっくりだし、終わってからも早く帰って遊べるね
  • 遠いほうの学校は、通学に時間はかかるけど、学校はキレイだね。
  • 近いほうの学校は私服で、遠いほうは制服だね。

 

などなど、かなりいろいろな説明をしたと思いますが、大切にしたことはできるだけ親の希望や先入観を無しにして伝えるようにした。という点です。

ビジネスでいうところの「コーチング」の観点からは、

  • やるのはあくまで本人、コーチはあくまでサポート。
  • 手取り足取り教えるのではなく、本人にどうすべきか考えさせ、決断させる。
  • 本人による決断の重要性への理解を促す。

 

それらの事により、決断する事によりチカラが生まれ、どのような決断をしたとしても前向きに取り組める可能性が高まる。

と、考えながら対応しました。

まとめ

もちろん、親としても、近いと安全だし公立だと安いし、でも教育環境も重視したいし、とかいろいろ考えましたが、できるだけ自分たちの考えを押し付けないように気をつけたつもりです。

 

これが結果として、どのようになって行くのか?なにが正解だったのかは結局わからないまま時は過ぎて行くのかもしれませんが、この決断に至った方法に関しては間違っていないと思っています。少しでも、公立か私立か検討中の方々のご参考になれば幸いです。

 

では!