家庭はトップダウン型?それともボトムアップ型?
トップダウン型とボトムアップ型
トップダウン型とは
強力なリーダーシップの元に権限統制を敷いて上から下へと指示系統を伝達して行く、いわゆる「トップダウン型」(独裁的)
ボトムアップ型とは
反対に現場からの意見を抽出しそれを経営指針への転換していく「ボトムアップ型」(民主的)
会社の統制手法は極端に分けるとこの2つに分かれます。
向いている業界、向いている従業員の資質、社長(リーダー)のタイプ、など、どちらが成果を出すかはそれぞれで、それぞれの手法にも一長一短があります。
さて、家庭においてはどちらが有用なのでしょうか?
もちろん、一言で結論が出せるようなものではありません。お父さん、お母さん、子供たち、それぞれタイプは違うでしょうし、目指しているものも違う。求めているものも状況も違う。
では、このアイデアを家庭にて有益に使うのは無理なのでしょうか?
いえいえ、決してそんな事はありません。時と場合においてしっかりと使い分ければよいのです。
こちらは『子育てブログ』なので、対こどもの場合を簡単にご説明します。
という感じです。
例えば、高いところに昇るなど危険な遊びをしていると感じたとき、「危ないからやめなさい」というのは簡単ですが、それですぐにやめる子もいれば、気にせず遊び続ける子もいる。というのが通常です。
ですが、その「危ない」にもいろいろあるはずです。
- 落ちたら怪我をする。
- 落ちたら骨折する。
- 頭から落ちそうで命の危険をも感じる。
この度合いの違い、親の立場からするとある程度明確ですが、子供にはそれはわかなない。わかっていない事が多い。
なので、説明するのです。
たとえば、
骨折以上の危険の可能性が感じられた場合にはトップダウンにて命令しすぐにやめさせる。その際、なぜ強引にやめさせたか理由を説明する。
(取り返しつかない怪我の可能性を容認できない旨)
それ未満、ちょっと落ちても擦り傷程度のような場合ももちろん「危ないから降りなさい、やめなさい」と言うのは言うのですが、とても危険な状況でないなら強引に辞めさせるような事はせず、少し様子を見てみる。
その後で、やめて欲しいと思った理由を説明すると同時に、でも強引にすぐにはやめさせなかった理由も同時に説明する。
(取り返しが付かない程の怪我をする可能性は低かったから)
この使い分けによって、子供は親が言う「危ないからやめなさい」にも、いろいろ種類がある事を学びます。また、本当に危ないからすぐにでもやめないといけない状況というものがある事も理解します。
もちろん、親としては擦り傷をつくるのも嫌なので、危ない事は全部やめて欲しいと思う場合もありますが、それでは子供の判断力は育ちにくいでしょうし、ちょっとくらい危ない冒険をしたり、ちょっとくらいの怪我をしたりしながら成長して行くのが本来の姿でしょう。
まとめ
「トップダウンによる命令とボトムアップによる子ども自身の判断に任せる場合の境界線、その境界線を敷いた理由」というのをその場その場で説明していく事が、
極度の危険を避けつつ、子ども自身の成長を促し、また、親子それぞれの考えへの理解の深まりを助け、より良い家庭環境につながって行くもの
と考えています。
さて、先週道端で跳び箱のまねをして落下したわが息子の左ひじの傷はどの程度治ってきたかな?と。