育児×ゲーム理論

ゲーム理論で育児を考える

利得の考え方

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人は利得の大きさによって合理的に選択する

ゲーム理論では、「人は利得の大きさによって合理的に選択する。」というのが全ての前提です。「会社」対「会社」のビジネスにおいてはシンプルに

「利得=お金」

として考える事が合理的ですが、対「人」となると、お金だけではない一面も考慮すべきなのが難しいところです。

特に、子供相手となると…。

ではやはり、子供相手にゲーム理論を実践するのは無駄なの?

いえいえ、決してそんな事はありません。大切なのは子供(相手)への理解度です。

  • 子供(相手)がどんな事に利得(メリット、満足)を感じるのか?
  • どんな不満、不安が嫌なのか?

 を深く理解すればするほど、ゲーム理論は有効に利用できるようになります。

もちろん、ゲーム理論を使う方(親)は目先の利得(簡単にコントロールできるよう)を追うのではなく、子供の長期的な成長(大目標)=親の本質的な利得。と考えるべきなのは言うまでもないことです。 

その上で、どのように立ち振る舞うか?どのような交渉を用いるか?ゲーム理論はいろいろな場面で使えるアイデアなのですが、なかなか奥が深いですな。

子供の得意を伸ばす?それとも不得意を補う?最善策は?ゲーム理論で考えてみます。

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先日の話を復習します。

こんにちは。先日、キャッチボールはイマイチだけど、バッティングセンスはありそうな6歳(年長さん)の息子について書きました。

billow.hatenablog.com

 

その際私としては、得意であるバッティングを伸ばして行きたいと思っていますが、キャッチボール(投げる捕る)も並行して練習して行きたいと思っています。とお伝えしました。

理由は、

バッティングはあくまで野球の中の一つの要素なので、野球というスポーツを楽しむためにも、キャッチボールはある程度のレベルで出来た方が良い。と考えたからです。

 

得意不得意は人それぞれ、子供それぞれですが、では長所を伸ばすべきか?短所を補うべきか?とてもむつかしい問題ですよね?そこで、ゲーム理論の考え方を少し参考にしてみたいと思います。

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もってお伝えしておきますが、長所と短所のどちらに重点を置くか?なんていうのはケースバイケースである事は間違いありません。息子のバッティングのケースに関しても、野球そのものよりも、あくまでバットでボールを打つのが好きなだけで、野球よりもバッティングセンターが好き!というのであればキャッチボールは必要ありませんし。ですのでここでは、あくまでひとつの考え方をお伝えするだけで、なにかしら参考になれば。という感じです。

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さて、野球から打って変わって話題はテニスになります。

最近は日本人でもトッププレイヤーが出てきてますし、その収入たるや!。。。と、お金の話はさておき、テニスにおいて基本的なストロークは2つ。フォアかバックです。右利きのプレイヤーが身体の右側のボールを打ち返すのがフォア、右手で相手に背中を向けて左側のボールを打ち返すのがバックです。

当然の事ながら、テニスは相手にとって難しいボールを打って、取れない(打ち返せない)ように競うゲームなので、相手はこちらの不得意な方を狙ってくる確率が高くなります。

 

たとえば、こちらがフォアが得意でバックが苦手なら、相手はバックを打たせようとしてこちらの左側(こちらが右利きなら)により多くのボールを打ってくるでしょう。しかし、ある程度以上のレベルになると、「来る!」と分かっているボールは容易に打ち返せます。どちらに来るのかわからないから難しいのであり、苦手と言えどバックばかり狙ってこられれば打ち返すのはそう難しい事ではありません。(上手ければね)

 

なので、当然相手はフォア側にも打って来て、次のボールがどちらに来るか先読みできないように散らしてくるのが通常です。

 

ここは厳密な計算をする場ではないので、おおざっぱな感じで進めて行きますが、苦手:得意を(7:3)くらいで攻めるのが良さそうな気がします。

 

そして、こちらは残念ながら負けてしまいました。。。

 

どちらを重点的に練習するべきか?

次の試合には勝つためには、フォア・バック、どちらを重点的に練習しましょうか?

  • 得意な方?
  • 不得意な方?

どちらが正解というのはないですが、とりあえず次の試合に勝つためにはバックを練習した方が良さそうです。なぜなら、こちらはバックが苦手というのが知られており、それに基づいてバック側を多く攻められている状況は次も同じでしょうから、より多くボールが来る側を練習しておいた方が練習の成果が出る可能性が高いからです。

 

そして、苦手なバックを得意なフォアに近いレベルまで上達させる事ができれば、次の試合には期待できそうですね。

 

そして、次の試合にて苦手なバックを克服したデータが相手方に渡ると(試合中でも)、もちろんバックへ来るボールの数は減り、より分散させた感じになる事でしょう。

 

この内容の興味深いところ

苦手なバックを克服すれば、得意なフォアにより多くのボールが来るようになる。という変化が起きる事です。

苦手のまま、不得意のまま置いておいて良い事もあれば、苦手を克服するため頑張れば、今まで以上に得意な事で有利に立てる。そんなケースもある事をゲーム理論は教えてくれています。

もちろん、テニスが得意でサッカーが苦手。のようなケースにおいては苦手なサッカーが上手になってもテニスにあまり影響はないと思いますが。

ようするに

苦手や得意も、近すぎる視点だけで見るより、たまには俯瞰して見たらどちらを伸ばした方が有利になりそうか?が見える事もありますよー。って事です。

ではまたー。

得手不得手、得意と不得意、子供の才能について

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子供には得手不得手がある

こんにちは!以前より常々感じている事ですが、子供には得手不得手がありますよね?もちろん、大人でもある訳ですが、子供の場合はとても分かり易いというかなんというか。

それまで一度も経験したことのない事(初体験)をはじめてやってみた時、当然上手にできるわけないのですが、なぜかそれなりに対応できる場合があったりする。

「この子、センスあるのかなー?」なんて思ったりします。 

ウチの息子は、球技があまり得意な方ではないです。

大きいボールでも小さいボールでも、キャッチボールは結構練習しているつもりなのですが、キャッチする事がけっこう難しいようです。投げる方はやっとそれなりになってきましたが。

そんな中、最近おもちゃのバット(プラスチック)で遊ぶ機会がありました。

自分の手でボールをキャッチできないのだから、バット使って打てる(当たる)訳ない。当たってもごくまれにで、まぁ、まぐれみたいなもん。と、勝手にレッテルを張っていました。

が、

実際やってみたところ、なぜか当たる。そして、打てる(しっかりと前に飛ぶ)。。。

 

なんで?

 

なんで手で取れないのにバットで打てるの?

 

割合にして、3回(私が打てる球を投げられた)に1回くらいはバットに当たり、そのうちの3回に1回くらいは前に飛び、そのうちの3回に1回くらいはしっかりとした打球に。(ライナーで返ってきて私が取れないくらいに。。。)

 

まだ、幼稚園も卒業していない6歳になったばかりで、キャッチボールが上手ではないのでバットは無理だと思っていたのが間違いだと気づかされました。

 

その後、

気を良くした息子とバッティングセンターに向かいました。一般的なバッティングセンターの最低スピードは80km/hなので、そこに挑戦します。もちろんヘルメット着用。子供用の金属バットも置いてありますが、それでも6歳(幼稚園では大きい方ですが)の息子にはかなり重いようで。

 

結果、20球の内、バットには5~6回ほど当たり、2回くらいは前に飛びました。(さすがにヒット性の当たりはなく)

 

なにが得意で何が不得意なのか、同じような系列の遊びでもやってみないとわからないものだなー。と思いました。

 

さて、

得意(長所)を伸ばす戦略と、不得意(短所)を補う戦略、息子の人生においてどちらが効果的でしょうか?

 

今回の野球に関して言えば、

不得意なキャッチボールに関しても練習を続づけ、平均近くを目指しつつ、得意で大好きなバッティングに力を入れていく。という私なりの結論に至りました。

 

理由は、

バッティングは野球の中の要素の1つなので、キャッチボールが下手なままでは参加する機会が少ない(子供野球にDHはありませんし)。というのが最大です。バッティングだけやって楽しめるなら、不得意なキャッチボールは捨てても良いのですが、そういう訳に行きませんもんね。

 

私は基本的には得意は伸ばし、不得意は捨てる。という戦略が好きです。全部を平均以上にしたところで平均以上でしかないですが、ひとつでも誰にも負けない!というのがあれば、それはオンリーワン的な存在という事ですので。

 

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初めてのバッティングセンター80km/h

しかし、今回の教訓は、勝手なレッテルを張っていた自分に気づけた事かと思います。なんでもやってみないとわからないもんですねー。

 

こちらの記事もご覧ください

得意不得意どちらを伸ばすべき?というのをゲーム理論的に次のブログに書いています。ぜひご一読を。

billow.hatenablog.com

子育てにおける目標設定の重要性

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子育ての目標設定、ちゃんとされていますか?

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こんにちは!今日は、目標設定の重要性についてお話したいと思います。

もちろん、「元気ですくすく伸びやかに育って欲しい。」とお思いの事でしょう。健康であれば多くは望まない。謙虚さも大切ですもんね。

でも、本当にそれが最終目標というか、一番重要な目標ですか?少し時間を取って、子育てにおける「目標」を考えてみてください。

 親ならだれしも、子供の健全な成長というか、子供自身が「幸せ」になって欲しいと望む事でしょう。きっとそれが最終的な目標に他なりません。

この、子供の幸せ。というのがとてもむつかしいものです。なぜなら、その幸せを感じるのも評価するのも”子供自身”だからです。しかも、幼い頃(年齢も考え方も)には、何が自分にとって本当の幸せかも解っていない。(目先に捕らわれ過ぎるのが子供らしさの所以ですね) 

こどもが今も、将来大人になっても、

  • ”こども自身の人生において、より多くの幸せを感じられる”ようになって欲しい。

であれば、親の立場においての子育ての目標とは、

  • ”こども自身の人生において、より多くの幸せを感じられる”ように、

成長の度合いをよーく考えた上で、それに貢献できるよう最大限の努力をする!という事になりませんか?なるでしょ。なりましょ。しておきましょう。

大目標達成のために設定する「中間目標」の難しさ

もちろん、その大きな目標達成のために、どのような中間目標を設定するか?は、親御さんの性格やそれまでの人生などが大きく影響してきます。

例えば、

  • 良い学校に入れるのが一番の近道と考える方、
  • 自由が一番。自分で判断できるようにさまざまな経験をさせよう。とか、
  • たくさんのスポーツに接する機会を持とう。スポーツができれば学校生活が楽しくなってその後の役にも立つ。とか、
  • 英語!これからの時代は英語!幼いころにネイティブの発音に少しでも!とか
  • とにかく、親はいつも(だいたい)正しいのだから、ここぞ!の時にちゃんと言う事を聞けるように育てよう。とか、

 もちろん、その子供自身のタイプによっても合う合わないもあるでしょうし、幸せの尺度や基準も人によってさまざまなのですから、他人である親が完璧に貢献できる訳でもありません。

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 一つだけ覚えておきたい「目の前の小さな”躾”」

ただし、一つだけ覚えておいていただきたいのは、目の前の小さな”躾”、たとえば、食事の時にもぐもぐする場合は、口を閉じて!とか、お箸の持ち方とか、公共の場では騒がない!とか、まぁ当然できた方が良い躾というかマナーばかりですが、これらを注意、指導する際も、一番重要で最大な”こども自身の人生において、より多くの幸せを感じられる”という目標の存在を忘れないようにしたいのです。

もちろん、さっき言った事はどれも「正しい」でしょうし、ちゃんと出来た方がその子自身の幸せに貢献できるとは思いますが、何かを1回言われたらすぐに完璧にできるようになる子はいませんし、そんな大人もいませんし、まぁ、そんな人間いない訳です。

親と子では経験のレベルが違って当然

親と子では経験のレベルが違って当然なのですから、目の前のその躾も重要であることに違いはないのですが、より重要な目標の存在を意識しながら、どの程度の強さでしつけるべきか?ここではどのレベルまで求めるべきか?というのを考えながら、目の前の躾に挑んで欲しいと思います。 

大事を小事の犠牲にしないようにー。

 こちらの記事もどうぞ 

billow.hatenablog.com

 

ゲーム理論なんて通用しない子育ての難しさ

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こんにちは!今日も元気に育児してますか?

子育てに使えるゲーム理論、という切り口でいろいろと子育てに役立つアイデアをお伝えしていこうと思っていますが、正直なところ、子供というのはゲーム理論が通用しない代表的な存在です。

 なぜなら、ゲーム理論というのは「合理的」に先読み推量し、その推量を元に現在の行動を決定する。という事に他ならず、ゲームの相手(子育ての場合はこども)が合理的でない場合、先読み推量が役に立たない場合が多々あるからです。

こどもは理不尽の塊

こどもというのは理不尽の塊みたいなもんですもんね。

  • 靴を右から履きたかったのに左から履かされた!と言っては30分泣き。
  • 道路の白線からはみ出ちゃったと言っては1時間泣き。

…とまぁ、大人になってしまうと、そんなことに注力しギャン泣きできることの方が不思議に思いますが、だれしも幼かったころには譲れないなにかがあったのでしょう。

 

さて、そんな不合理な行動(考え)をする”こども”相手に、どのようにゲーム理論を応用していけばよいのでしょうか? 

お子さんにとってのメリットを考えよう

こまかなアイデアはおいおい紹介して行きますが、本日の重要ポイントは、

  • お子さんにとっての利得(メリット)となるのは何ですか?

 ゲーム理論の世界においては、利得は最も重要な行動基準をつかさどる考え方です。ビジネスの世界においてはとても簡単で、それは「お金」です。

 多く獲得できればできるほど良い。ビジネス界の共通認識です。それは競合企業同士でゲームする場合もしかり。企業(店舗)とお客さんという関係においてもしかり。片方の利得が片方の損失となる。

 いかに多くのお金を獲得するのか?(残すのか?)というのを考えるだけでよいので、ゲーム理論を利用して物事を考えるのは非常に適しています。

 ビジネスの世界(まぁ、ほぼ一般社会でも)においては「お金」で考えられる「利得」の部分は万人共通と言ってよいレベルの事なので問題ありませんが、これが子供相手となると、そうはいかなくなります。

 

そもそも、年齢によってはまだ「お金」そのものの理解ができていない場合もありますし、数を数える練習中のお子さんもいることでしょう。ですが、きっとなにかしら「利得」を求めて行動しているのは間違いありません。

赤ちゃんでさえ、自分の利得

  • おなかすいた
  • おむつが汚れた
  • 安心したい、などなど

 のために「泣く」という労力を使って行動しているではありませんか。

子どもにとっての利得/不利益は何か?

子どもにとっての利益 

ですので、まず、お子さんの利得となるのは何か?を理解することからはじめてみましょう。

  • おもちゃを買ってもらう事や
  • おやつを食べる事
  • 楽しい場所に遊びに行く事や
  • 褒められる事  などなど

 どのような物でも事でも結構です。お子さん自身が「得した!」と思えれば、それは利得です。まずはそれを発見しましょう。ひとつでも、ふたつでも、もっとたくさんでも。それを獲得するために「労力」を使う事はお子さん自身の中では合理的なのですから。

子どもにとっての不利益・損失

一方、利得の反対の「損失」という考え方も使えます。お金の場合はひとつの軸で利得も損失も考えられるので簡単ですが、子育ての場合はそうもいきません。お子さんはどんな事を「損失」と考えるでしょうか?

  • おもちゃを捨てられる
  • おやつを禁止される

 なども当然、損失と言えると思います。他には、

  • 親に叱られる(怒られる)
  • 親の愛情を得られなく(感じられなく)なる

 などもあると思います。

注意点。損失を駆け引きの材料にしないこと。

ご注意いただきたいのは、子育てにゲーム理論を応用する際も、できるだけ「損失」を交渉や駆け引きの材料にしないでほしい。というところです。

 利得はお子さんによって違いはあれど、どのようなモノを利用しても全然問題ないと思うのですが、損失についてはできるだけ慎重に選択する必要があります。

 

なぜならその損失は、もしかしたら親の理解を超える影響力があるかもしれないからです。親からすると今の子育てゲームのひとつの交渉条件にしか過ぎないもの。と考えられるような些細な事でも、子供からすると、本人も気づかないかもしれませんが、大人になっても引きずるような、成長に重大な影響を及ぼす可能性すらあるからです。

 

実は、利得に関してももちろん成長に重大な影響を及ぼす可能性はありますが、ポジティブな面に関しては成長と共に最適化されていくのでそれほど気にする必要はないと考えます。ですが、ネガティブな面に関しては最悪「トラウマ」と言われるような心の傷になってしまう場合もありますし、そうなってしまったらその傷を取り除くのはとても難しくなってしまいますので、ネガティブ材料をもって交渉に挑むのはできるだけ慎重に。

お子さんにとっての、利得と損失。

まずはこれらを理解する事からスタートしましょう。

 

親に縛りを設けて子供と本気で競う事は楽しい上に役立つ事がいっぱい!

 

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子供はゲームが大好きです。

子供はゲームが大好きです。成長に応じてゲームの楽しみ方や遊び方、内容もどんどん進化していきます。親としては大変喜ばしい事ですが、幼さが減って行くのを目の当たりにすると、少しだけ寂しい気持ちになったりするのも事実です。

親として、子供のゲームにただ”付き合う”のか、それとも一緒に”楽しむ”のか?前者の場合は疲れているときにはなおさらしんどいと感じてしまいます。

 せっかく一緒に”遊ぶ”のですから、参加者全員が楽しめると良いですよね。 

では、一緒に楽しむにはどうすれば良でしょうか?

子供が幼ければ幼いほどに、親とのレベルの差は歴然なので普通にやったらすべて親が勝ってしまいます。そんな時にちょっと工夫して欲しいのは”ハンデ”をつけること。点数の差でも、その他の”しばり”でも、なんでも良いのでハンデを設定した上で一緒に遊んでみませんか?

ゲーマーさんの間では、一度普通にクリアしたゲームでもなんらかの「縛り」を自ら設定し難易度を上げてリプレイする事も多いそう。つまり、本来簡単にクリアできるゲームでもなおやり方を工夫する事によって再度”楽しめる”訳です。 

ゲーム理論の応用:「ルールを設定するものが優位に立てる」

キャッチボールするのも利き手は使わない!とか、片手だけどか、鬼ごっこするのも親は走ってはいけない(競歩!)とか、まぁ、なんでも良いです。結果が五分五分になるように、お子さんのレベルに合わせたちょうど良い「縛り」を設けて一緒に楽しんでみましょう。

 ただ、子供の遊びに付き合うのは家事や仕事などで疲れて居る時にはとてもしんどい事かもしれませんが、リフレッシュのため、また家族のコミュニケーションのための有意義な時間と捉え、せっかくなので出来るだけ楽しめる方法を考えてみませんか。親なら誰しも「良い母親でいたい、なりたい」(父親しかり)と思っているはずですが、嫌々やっていては親も疲れてしまいますし、子供も心底楽しめないかもしれません。

その内、その「縛り」で五分五分だったはずの結果が、いつの間にか、あっという間に縛りを少し開放(ハンデの差を縮めないと)しないと親が勝てなくなってきます。本当に「あっという間」です。

五分五分でゲームしていたからこそ解る子供のほんの少しの成長。ただ、親の立場から見ているだけ、仕方なく付き合っているだけでは気づけないほんの些細な成長を感じられるだけでも、ちょっとお得な気がします。 

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ご褒美があるともっと楽しい

あと、出来たらご褒美をすぐに与える(褒めるだけでも、もちろんOK)ですが、親子がチームになって共通の目的に挑戦するのはもっと良い遊びだと言えます!

例えばキャッチボールなどで10回落とさずキャッチできたら小さなご褒美!という一方的なもの(親子関係)、縛りを設けていれば親も簡単にはキャッチできない状態になっているかと思いますので、二人で10回落とさずにキャッチボールできたら、二人でアイスクリーム買いに行こう!とか、共通の目的をもったチームになる!というのは家族のチームワークや連帯感を向上させるのにとても役立ちます。

 

今回は、ゲーム理論から、ルールを設定するものが優位に立てる!を応用し、ルールの設定次第では優位なものを不利にもできるというアイデアを利用した方法をお伝えしました。また、共通の目標(目的)を持つ事によって生じる「連帯感」の必要性についても感じていただければ幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

こちらの記事もご覧ください
billow.hatenablog.com

 

 

 

 

【子育て(教育、しつけ)×ゲーム理論×行動経済学×コーチング】目標設定の重要性

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経営者目線の「子育て論」を目指して

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 ママさん目線の「子育て」関連の「書籍」や「ブログ」、または教育の専門家の方々のそれはあまたあれど、経営者目線の「子育て論」的なものはあまりお目にかかりません。

言い方は良くないかもしれませんが、わが子を=「お客様」や「社員」という視点で見た場合、いろいろと「経営者」の知識や手法がかなり役に立つ事がわかりました。

自己紹介【6歳の男児を絶賛子育て中!】

2018年8月現在、私も6歳の男児を絶賛子育て中でして、試行錯誤を繰り返しながら、息子の”幸せのため”および”家族や自分自身の幸せのため”に日々奮闘しています。

もちろん、息子がお金を稼いで支払ってくれる訳ではなく、社員やスタッフのように業務に貢献してくれる訳でもなく、金銭的な面だけで言うとコストが掛かるだけなので、ビジネスの観点を取り入れるのはちょっと違うと考える方もいるかもしれません。

ですが、

少しずつですが確実に成長している様子を間近で感じさせてくれる事や、日々笑顔でいられること、将来を楽しみにできる事などは、私にとってとても大きな報酬(インセンティブ、メリット、利得)を得られている。と考える事ができます。

  • 元気に成長してくれる事
  • 良好な関係を築く事
  • こども自身が幸せを感じてくれる事

 など、目標を設定しそれに近づけるため日々試行錯誤しながら、できるだけ”効果的な方法”で育児する事は、子供自身に良い結果をもたらすと同時に親の負担も減らす事にもつながる。という視点ならこれはもう”ビジネス”として捉えても良いのではないでしょうか? 

子育てがビジネスなんて不謹慎?

「子育てがビジネスなんて!」という声が聞こえてきそうなので念のため補足しておくと、そもそもビジネスというのは両者が満足(Win-Win)になるのが当たり前のものであり、どちらかが一方的に得をしたり損をしたりする関係というのはまっとうなビジネスではありません。

親も子供も幸せを感じられる!という「おおいなる目標」を共有している者同士として、時に「お客さん」として、時に「社員」として、家族(親子関係)を共通の目標に向かって進む「チーム」としてとらえ、少しでも目標に近づき少しでも多くの幸せを感じられるような考え方や工夫、手法などをお伝えできればと思います。

まず第1回は、「目標設定」。

大義名分」でもいい。目標を書いて貼っておこう。

「目標設定」は、何より最重要な案件です。目標が定まっていないのに手法も工夫もありません。とにもかくにも、「家族としてのチームの目標」および、「子育ての目標」「自分自身の目標」など、目標(目指すところ、状態、あり方、結果)を設定しましょう。

 この時点では、そんなに具体的である必要はないです。

  • 「家族みんなが笑顔」

など、おおざっぱなものでOKです。

そんなの当たり前!と思う方が多いかと思いますが、あえてそこは明確にしできれば紙に書いて見えるところに張っておきましょう。子育てをテーマにしているので、子育て部分の目標の例をあげるとすれば、

  • 「子供が自分自身で幸せを感じられる」とか、
  • 「健全な成長」とか、

 そういう「大義名分」的な具体性はないけど非の打ち所の無い目標というのが望ましいです。会社で言う企業理念と同じです

大義名分」で終わらせるのか?さらに分解してみよう。

では、これをただの紙に書いただけの大義名分で終わらせるのか?(そんな会社は山ほどあります)それとも、ここからもう少し深堀してもう少し具体的な

  • 「目標」や
  • 「ミッション」に

落とし込んで、日々の行動につなげて実践していくのか?何より大切なのは言うまでもなく日々の行動です。この目標に近づくために、今どう行動するべきか?今、どうあるべきか?大きな目標に近づくために通過すべき小さな目標は何か?というのを常に意識できるかどうか?

 大切なのところなのでもう一度。

この大義名分的な目標を価値あるものにするのか?それとも、ただの紙切れにしてしまうのか?は、目標の内容や紙の質や書体の美しさにあるのではなく、今、これからのあなた自身の意識と行動によります。

 親の思う子供の幸せのカタチもそれぞれ違うでしょうし、子供の性格や特徴、得意なもの不得意なもの、成長のスピード、興味の方向など千差万別です。なので、私の子育ての方法がどのような場合でも有効だと思っている訳ではありません。

 何かひとつでも「これは使えそう!」と思えるやり方があれば、ぜひ取り入れてもらい、それがあなたの目標に近づく事につながればこれを書く意味はあると思っています。

親はあくまでもサポートの存在

「東大合格!」より上位の目標がある事を忘れないように

ひとつだけ言っておきたいのは私自身は、子供には子供の人生、子供には子供の価値観があり、親はあくまでそれを手助けする存在だと思っています。

とは言うものの、子供は知らない事が多すぎるのも事実ですし、どこまで手助けしてあげるべきか?という問題もあります。

なので、たとえば「息子を将来東大に!」という目標を親がとりあえず設定して頑張るのは別に良いと思いますが、お子さんの成長と共にお子さん自身の「目標」は何なのか?お子さんの価値観はどういう感じなのか?というのを確認しながら具体的な目標は状況に応じて変化させる必要があると感じています。

なぜなら「東大合格!」よりも上位の目標として「子供自身が幸せを感じられる」という大義名分があるからです。東大に合格して欲しいと思ったのは、そのルートがその子の幸せにつながるから!と考えたからですよね?(違うならそれはただの親のエゴです)

大義名分的な大目標だけでは日々の行動の指針にはならない

最適ルートは常に変わることもある

日々の行動は当然、おおいなる大義名分的な目標から導き出されたより具体的な目標に沿って行われている事でしょう。それは正しい事です。大義名分的な大目標だけでは日々の行動の指針にはならないからです。

ただ、覚えておいていただきたいのは、大きな目標に向かっていくための最適ルートだと思って設定していた「具体的な目標」は、時間や環境の変化、子供自身の成長によって最適ルートではなくなっている可能性もある。という事です。

 今までその中目標や小目標にむかって頑張って来たのに、それが無駄になる!と考え、そのままのやり方を続けたい気持ちになってしまうかもしれません。実際、やってきたことが無駄になる事もあるでしょう。

一旦立ち止まることも大事です 

そんな時は、その上にある大目標を目指していくルートとして最適なのはどの選択肢か?どの道か?どの方法か?というのを一旦立ち止まって落ち着いて考えるようにしてください。だって、その小や中の目標は本来、大いなる目標(大義名分)に向かっていくための通過点でしかなかったはずです。その通過点はあくまで通過点、ルートのひとつであり最重要目標ではないはずです。

 もちろん、子供は知らない事が多く幼い考え方をする場合も多いので、子供の考えや価値観が本当の意味で子供の幸せにつながるかどうか?というのも曖昧な部分ではあります。

そういった場合に重要なのは、親と言う立場やチカラで抑えつける事ではなく、同じ目標(子供の幸せ)を共有するチームであることをお互い理解し合い、説明したり交渉したりして「納得」して、小・中目標の再設定を行う事です。(以前のままになるかもしれませんし、変わるかもしれません)

分かり合えないこともある。そのための「大いなる目標」

このあたりは、子供の年齢や成長・成熟度、環境などによってどれくらい親の意見の方がより最適なルートかは変わってくると思います。親としては「子供が完全に間違っている、解っていない!」と思える場面も多々あるでしょう。

 ですが、生まれた時点から子供は1人の人格をもつ一人の重要な人間です。親としては子供が生まれた時「この子の幸せのため」できる限り貢献したい!と思ったはず。その大いなる目標、大義名分をいつも忘れないようにしようではありませんか。